診療案内(内科・腎臓内科)
GENERAL MEDICINE 一般内科
一般内科は、初回の診察は院長による通常診察をさせていただきます。予約は不要ですので、診察時間内にお越しください。主に風邪や胃腸炎などによる急な体調不良から、生活習慣病、健康診断、がん検診、ワクチン予防接種など幅広く診察をしています。
GENERAL MEDICINE・NEPHROROGY 内科・腎臓内科完全予約制
西本クリニックでは、毎週水曜日、東京女子医大准教授の森本聡先生をお招きし、腎臓内科(腎臓病・高血圧・糖尿病)を開設しています。
初回の院長による診察時に、腎臓内科の診察が必要と判断した場合に、次回より水曜日午前にあります腎臓内科(要予約)のご予約を取らせていただきます。
健診でひっかかった・腎臓内科かな?などご不安がありましたら、まずはお気軽に診察にお越しください。
腎臓内科・・・どんな症状?
腎臓病の代表的な症状は、タンパク尿、血尿、むくみ(浮腫)、高血圧、尿量の変化などですが、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、検査してはじめて分かる場合が多いです。腎臓病が進行して腎臓の働きが低下した状態を腎不全といい、回復する場合がある急性腎不全と回復する見込みのない慢性腎不全に大別されます。
腎不全になると、体内の老廃物を尿中に排泄できなくなって血液中に有害な物質が多くなったり、逆に、体に必要な成分が尿中に排泄されたりします。
また、水分や電解質・血圧の調節もできなくなり、むくみが現れたり血圧が高くなったりすることもあります。
赤血球の産生を刺激するホルモンであるエリスロポエチンが不足し、貧血を引き起こすこともあります。腎不全が進んで尿毒症という状態になると、だるさ、吐き気、食欲不振、頭痛などのほか、呼吸困難感、出血症状などのさまざまな症状が出ます。
doctor 腎臓内科の医師紹介
森本聡 准教授
腎臓病にはさまざまな種類があります。ただ慢性腎不全には根本的治療が存在しないため、慢性腎不全の進行を抑制し、血液透析導入をできるだけ遅らせることを目標にした、薬物療法や食事指導などの生活指導を行わせていただきます。しかし、腎臓病の末期では透析治療が必要となります。
外来でのシャント作成・透析導入も行っております。通常1〜2ヶ月程度の入院が必要となりますが、患者様のQOLを考慮したうえで、外来透析導入も行っております。
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履歴
- 1991(平成3)年3月
- 京都府立医科大学卒業
- 1995(平成7)年4月
- 京都府立医科大学第2内科大学院
- 1999(平成11)年4月
- アメリカ合衆国アイオワ大学内科研究員
- 2005(平成17)年7月
- 関西医科大学第2内科講師
- 2007(平成19)年4月
- 関西医科大学附属枚方病院准教授(腎臓内科科長)
- 2011(平成23)年11月
- 東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科講師
- 2014(平成26)年4月
- 東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科准教授
現在に至る
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資格・免許
- 1991(平成3)年5月20日
- 医師免許(第336698号)
- 1999(平成11)年3月31日
- 京都府立医科大学 医学博士 (甲784号)
- 1999(平成11)年9月20日
- 日本内科学会認定内科(認定番号15823)
- 2002(平成14)年12月13日
- 日本内科学会総合内科専門医(認定番号6969)
- 2003(平成15)年4月1日
- 日本腎臓学会専門医(認定番号203156)
- 2004(平成16)年3月1日
- 日本循環器学会専門医(認定番号14437)
- 2005(平成17)年4月1日
- 日本透析医学会専門医(認定番号4201)
- 2005(平成17)年4月1日
- 日本透析医学会指導医(認定番号4201)
- 2006(平成18)年9月1日
- 日本高血圧学会特別正会員(認定番号 6038)
- 2008(平成20)年4月1日
- 日本高血圧学会指導医(認定番号308)
- 2009(平成21)年4月1日
- 日本高血圧学会専門医(認定番号 207)
- 2012(平成24)年4月1日
- 日本腎臓学会指導医(認定番号2536)
- 2013(平成25)年9月1日
- 日本内科学会指導医
- 2015(平成27)年4月1日
- 日本動脈硬化学会専門医(認定番号196)
- 2016(平成28)年4月1日
- 日本内分泌学会専門医(認定番号1160088)
- 2019(令和1)年10月1日
- 日本プライマリ・ケア連合学会認定医(認定番号2019-0035)
- 2019(令和1)年11月28日
- 日本糖尿病学会専門医(認定番号7269)
- 2020(令和2)年4月1日
- 日本動脈硬化学会指導医(認定番号なし)
- 2021(令和3)年4月1日
- 日本内分泌学会指導医(認定番号3210080)
- 2021(令和3)年11月
- 日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医(第2021-0079号)
- 2022(令和4)年7月
- 内分泌代謝・糖尿病内科領域研修指導医
- ●日本糖尿病指導医
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所属学会・研究会
- 日本内科学会(認定内科医、総合内科専門医、指導医)
- 日本プライマリ・ケア連合学会(認定医、指導医)
- 日本腎臓学会(専門医、指導医、評議員)
- 日本高血圧学会(専門医、指導医、特別正会員、評議員)
- 日本内分泌学会(専門医、指導医、内分泌代謝・糖尿病内科領域指導医、評議員)
- 日本動脈硬化学会(専門医、指導医、評議員)
- 日本心血管内分泌代謝学会(評議員)
- 日本心脈管作動物質学会(評議員)
- 日本臨床生理学会(評議員)
- 日本透析医学会(専門医)
- 日本循環器学会(専門医)
- 日本糖尿病学会(専門医)
このようなお悩みありませんか?
腎臓は、感染や薬の副作用、自己免疫疾患などにより急激に腎不全が進行する場合もありますが、多くは徐々に機能低下が進行していきます。
ある程度の機能低下までは、目立った自覚症状もなく経過することも珍しくありません。
非常に重要な点は、腎機能はある程度まで悪くなると、腎移植以外に元の正常な状態に戻すことが非常に困難になり、人工透析までの時間稼ぎが精いっぱいになってしまうことも稀ではありません。
また、排尿のし辛さの裏には、泌尿器系の病気が隠れていることも考えられます。
悪い方へ考えればきりがありませんが、早めに受診、検査を行うことで、そのような不安から早く解消されることにも繋がります。
早期発見、早期治療のために、上記のような気になる症状があれば、一度腎臓内科もしくは泌尿器科にご相談されることをお勧め致します。
disease and treatment 主な疾患と治療について
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慢性腎臓病(CKD)
慢性腎臓病は腎障害が3か月以上持続している状態とされ、ゆっくりと進行していきます。日本の成人の8人に1人は慢性腎臓病といわれています。
一方、急に腎臓が悪くなってしまう病気を急性腎障害(AKI)といいます。 慢性腎臓病では一旦腎臓の働きが悪くなってしまうと、回復することは難しく、早期に発見し、進行を遅らせる治療を少しでも早く開始することが重要となります。-
原因
糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満といった生活習慣病が原因となるケースが多いのですが、ネフローゼ症候群や糸球体腎炎などの腎臓病が隠れている可能性があります。これらは治療で治せる可能性がありますので、できるだけ早く原因を確かめることが重要です。腎機能を表す検査項目に推算GFR(糸球体濾過流量)というものがあります。異常値の場合は慢性腎臓病が強く疑われますが、たとえ正常範囲内であっても徐々に低下してきている場合は注意が必要です。
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治療方法
慢性腎臓病の治療には大きくわけて2種類あります。
●腎臓の働きを維持し腎臓を守る治療
腎機能は加齢でも進行していきます。そのため、少しでも腎臓への負担を減らし、機能を温存して長持ちさせます。高血圧や脂質異常、肥満、糖尿病、喫煙、高尿酸血症などの腎臓に負担をかける原因に対する治療も重要です。
●悪くなった腎臓の働きを補う治療
1:腎臓が悪くなると塩分(ナトリウム)の排泄が低下して体に貯留するため、血圧が上がったり、浮腫が生じたりします。減塩による食事療法や血圧を下げる薬(降圧剤)やむくみをとる薬(利尿剤)を使用します。
2:腎臓が悪くなると造血ホルモンであるエリスロポエチンの産生が低下し、また尿毒素によって貧血になりやすくなります(腎性貧血)。このエリスロポエチンを注射薬として補充します。最近、新しい腎性貧血治療薬(HIF-PH阻害剤)が飲み薬で登場しています。
3:腎機能が低下すると血液中のリンというミネラルの排泄が低下し、腎臓でのビタミンDの活性化も加わることでリンとカルシウムの調節障害が生じます。その結果、骨粗鬆症や異所性石灰化などの合併症を生じます(腎性骨代謝異常)。定期的にリンの測定を行い、異常がみられた場合には食事療法や内服薬での治療を行います。
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糸球体腎炎
腎臓の中には糸球体という血管内の血液から尿を分離する小さな装置があります。この糸球体の炎症などで尿に血液や蛋白がもれでてしまう病気が糸球体腎炎です。血尿や蛋白尿が持続し、徐々に腎臓が悪くなるものを慢性糸球体腎炎といいます。
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原因
糸球体腎炎の中で最も多い原因がIgA腎症です。腎臓の糸球体に糖鎖異常IgAがたまることで、糸球体に炎症がおこり、血尿や蛋白尿を引き起こして腎臓を悪くします。IgA腎症は国の指定難病になっています。診断のためには腎生検という検査が必須になります。
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治療方法
糸球体腎炎の治療方法はステロイドを中心とした免疫抑制治療を行うことが多いです。ステロイドなどの薬剤には様々な副作用がありますので、腎生検によって確実な診断を行ってから治療を行います。慢性腎臓病と同様に腎臓に負担をかけないように食事療法や高血圧など併存疾患の治療も重要です。
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ネフローゼ症候群
尿に大量の蛋白がもれでてしまい、浮腫、低蛋白血症、高コレステロール血症などが生じる病気がネフローゼ症候群です。尿に大量の蛋白がもれでてしまうことで、血液中の蛋白が不足し、全身の合併症を引き起こします。代表的な合併症は血液が体内で固まりやすくなり血管がつまる血栓塞栓症です。
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原因
ネフローゼ症候群では大量の蛋白尿がでてむくみがでるのが特徴です。自覚症状としてむくみがあります。
一部のネフローゼ症候群はまだ原因のはっきりしないものも多いです。最近では遺伝や自己免疫の関与などが原因のひとつであることが徐々にわかりだしています。ネフローゼ症候群は微小変化型ネフローゼ、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症、膜性増殖性糸球体腎炎などに分類されます。
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治療方法
ネフローゼ症候群では大量の蛋白尿がでてむくみがでるのが特徴です。自覚症状としてむくみがあります。
一部のネフローゼ症候群はまだ原因のはっきりしないものも多いです。最近では遺伝や自己免疫の関与などが原因のひとつであることが徐々にわかりだしています。ネフローゼ症候群は微小変化型ネフローゼ、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症、膜性増殖性糸球体腎炎などに分類されます。
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糖尿病性腎臓病(糖尿病性腎症)
糖尿病では様々な合併症引き起こしますが、その中でも腎臓への障害が多く見られます。現在、日本における透析患者で最も多いのは、糖尿病性腎臓病によるものです。
糖尿病歴が長かったり、血糖コントロールが悪いほど発症・進行しやすいという特徴があります。診断には尿検査(尿アルブミン、または蛋白)と血液検査(クレアチニン・eGFR)の2つから判断します。-
治療方法
糖尿病性腎症に特化した治療というのは今のところなく、腎臓にいかに負担をかけないかが大切となります。血糖コントロール、血圧コントロールが重要になってきます。治療基準の目安として、血糖コントロール:HbA1c 7.0(6.5~8.0)%未満、血圧コントロール:血圧(診察室)130/80未満、食事療法:塩分 6g以下があります。中等度以上の身体活動を週150分以上する運動療法もあります。
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腎硬化症
高血圧が原因で腎臓の血管に動脈硬化を起こし、腎臓の障害をもたらす疾患を腎硬化症といいます。高血圧が続くと腎臓の糸球体へ血液を送る細動脈の内腔が狭くなります。徐々に糸球体は硬化し、腎臓が萎縮し、腎機能が低下します。その結果、老廃物の濾過ができなくなる、血液を作るホルモンの一部が分泌されにくくなる、などのトラブルを起こします。さらに、腎臓から血圧を上昇させる作用のあるホルモンが分泌され、動脈硬化がさらに進行する悪循環に陥ります。
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原因
ほとんどは、良性の腎硬化症で、高血圧が原因となるため高齢者に多く見られる傾向があります。糖尿病などの併存症を有する場合もあります。急激な高血圧と臓器障害に伴って発生する悪性腎硬化症には早急な治療が必要です。
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治療方法
高血圧の治療が必要です。基本的には薬物治療となりますが、食事療法や運動療法といった生活習慣の管理が重要です。
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尿路結石・尿管結石
尿路・尿管で結石が形成され、それが通過することで激しい痛みと血尿を伴う場合があります。食生活の変化・肥満の増加・診断技術の向上によって患者数が増加しており特に日本では男性に多いです。背中や下腹部の激痛(冷や汗をかくほど)・血尿と共に、悪心・嘔吐を場合もあります。
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原因
結石を作る材料である、尿酸・リン酸カルシウム・リン酸マグネシウムアンモニウム・シュウ酸カルシウムなどは腎臓から代謝される際に、過剰になって溶けきれないものが結晶となって出てきます。通常、微小であれば無症状のまま尿に流れていきますが、前立腺肥大症や神経因性膀胱など尿の流れが停滞しやすい要素や、尿のpH度合いにより結晶ができやすい条件が重なると結石ができやすくなります。
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治療方法
およそ10mm以下の結石であれば水分摂取を十分に行うことで自然排出に期待します。痛みに対しては鎮痛薬(内服・座薬・注射)で対応します。 10mm以上の場合は、細径尿管鏡による内視鏡下結石破砕術(TUL)、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行います。
水分摂取をこまめに行い、結石ができるのを防ぐことが重要です。
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腎盂腎炎
尿路感染症の中でも上部尿路感染症に分類され、代表的な疾患である腎盂腎炎。女性の方が発症しやすい疾患です。腎盂腎炎から血液に菌が移行すると、敗血症という状態になり危険な状態に陥ることがあります。 症状としては悪寒、発熱、悪心、嘔吐、筋肉痛、背部痛、排尿時痛、頻尿、排尿困難などが見られます。
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原因
通常は、腎臓から外尿道口までの尿路は無菌で、細菌の定着に対して抵抗力を有しているのですが、尿路に細菌が侵入し、細菌が尿道から膀胱内、そして尿管を上行して腎臓に到達することで起こる場合が多いです。
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治療方法
抗生剤の投与が必要です。全身状態が良ければ外来にて内服薬で治療する場合もありますが、高熱や吐き気など腎盂腎炎自体の症状で水分を十分に摂取できない場合は、抗生剤を経静脈投与(点滴)で行います。
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ABOUT HEMODIALYSIS 血液透析について
西本クリニックでは、主に血液透析を行なっております。患者様に合わせた透析治療を行うことにより、患者様のQOLの向上に努めたいと考えております。また夜間の透析も行っています。仕事と両立をしながら、治療をしていただけます。透析ベット34床設置。各ベットにはテレビを設置しております。また、感染予防対策として、患者様1人1人に使い捨てのプラスティック手袋を用いています。患者送迎システムで玄関先までお迎えにまいります。※車イス対応車