診療案内(皮膚科)
dermatology 皮膚科
西本クリニックでは、一般皮膚科、小児皮膚疾患など、皮膚科全般を診療しています。
下記のようなお悩みをはじめ、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。当院では来院される患者様に合わせ、漢方治療も行なっております。
このような肌のお悩みありませんか?
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アトピー性皮膚炎
良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、身体にかゆみのある湿疹ができ、炎症を伴う皮膚の病気です。
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蕁麻疹(じんましん)
皮膚の各層に蓄えられた、じんましんの元となるヒスタミンが皮膚の毛細血管に作用し、強いかゆみを伴います。
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水虫
白癬菌というカビが角質層に寄生することで皮膚に異常が起こる病気で、日本人の5人に1人は水虫と言われています。
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にきび
ニキビの原因は毛穴の詰まりであり、毛穴の詰まりの原因は、皮脂の過剰分泌と過角化とされます。
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いぼ・水いぼ
水いぼはウイルスが皮膚で増殖し、水っぽい光沢のあるいぼが身体に現れます。直接・間接接触で他の人へ感染します。
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口唇ヘルペス
口唇ヘルペスとはヘルペスウイルスに感染したことにより唇にできる水ぶくれで、体調が悪いときに出やすくなります。
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帯状疱疹
身体の左右どちらかにピリピリとした痛みと、強い痛みを伴う赤い斑点、小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。
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脱毛症(円形脱毛症)
円形脱毛症の種類が円形状から頭髪全体に及ぶものまで様々あり、治療の仕方も異なってきます。悩まずご相談ください。
disease and treatment 主な疾患と治療について
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ニキビ治療
ニキビは皮膚の慢性炎症性疾患に位置付けられます。思春期の数年間や大人ニキビなどがあげられます。
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原因
ニキビは皮脂の分泌過多や毛穴の詰まりにより、毛穴の中に皮脂が溜まることが原因で始まります。詰まった毛穴の中はアクネ菌が増えやすい環境となり、アクネ菌の数が増えるとで炎症が起こり、赤いぶつぶつしたニキビや膿が溜まったニキビになります。
思春期のニキビは小学校高学年くらいから始まり、高校生の頃に悪化し、その後次第におさまっていくことが多いです。
一方、大人のニキビは女性に多く、ホルモンの影響や心理的影響、睡眠不足のほかに、紫外線の影響やスキンケア不足といった外的要因などが原因とみられます。
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治療方法
ニキビの治療はニキビ跡を防ぐためにも、早期治療と良くなった状態を維持する事が大切です。また、生活習慣を改善し、ニキビの原因を少なくしていくことも重要です。
1.内服治療:抗生物質やビタミン剤や漢方薬の内服を症状に応じて処方します。
2.外用治療:抗菌薬や角層剥離作用のある外用剤などを症状、肌の状態に応じて処方します。
3.面皰圧出:細い針と器具を用い、毛穴の詰まりと膿みを押し出します。
面皰圧出は、治療時に痛みはありますが効果がある治療です。よく「痕になりませんか?」と尋ねられますが、治療後はしばらく出血したり赤く腫れることがあっても、2〜3日で赤みはひいていきます。 当院の治療方針は、内服治療と外用治療を組み合わせておこないます。
また、ご希望があれば、洗顔料・保湿ローション・ビタミンCローション(自費診療含む)のなど、ニキビのスキンケアのアドバイスもしております。ケミカルピーリングも有効とされています。
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アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、日本皮膚学会では「増悪・寛解を繰返す、そう痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ。」と定義されていて、かゆみ、特徴的皮疹などの症状があります。また、左右対称性の発生分布を示します。よく発症する部位は眼囲、口囲・口唇、耳介周囲、前額、頸部、四肢関節部、体幹などがあります。
乳児期には頭、顔にはじまって、体幹や四肢に下降、幼児期は頸部や手足の屈曲部、思春期は上半身に皮疹が強いという年齢的な特徴もあります。
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原因
アトピー性皮膚炎の原因として、根本には皮膚のバリア機能の異常があり、そこにアレルギーや刺激などが絡まりあって発症すると考えられています。
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治療方法
当院の治療原則は①薬物療法②スキンケア③悪化因子の検索とその対策です。
治療の目標としては、症状はないか、あっても軽く、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態にする。あるいは、軽い症状は続くが、急激に悪化することはまれで、悪化しても持続しない状態にするなど、それぞれの患者さんの状態に合わせて想定をします。
当院で使用する外用薬は、ステロイド軟膏、アズノール軟膏、プロトピック軟膏、白色ワセリン、ヒルドイドなどの保湿クリームなどで、いずれも日本皮膚科学会が認めたアトピー性皮膚炎の治療ガイドラインに従ったものとなります。
漢方薬による治療も当院では行っております。
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水虫
みずむし、たむしは白癬菌という、一般にはカビと呼ばれる真菌カビによる感染症の一種です。この白癬菌はさまざまな部位の皮膚に感染します。その中でも最も多くみられる部位が、足白癬で、その他に爪白癬や体部白癬、股部白癬などがあります。
白癬の種類
■足白癬:趾間型、小水疱型,角質増殖型があります。世間では、かゆいものと思われがちですが痒がる方は10%程度で、痒くなるのは夏季だけで、秋になるとかゆみがおさまるというケースが多いです。
【趾間型】 足指のあいだが白くふやけ、じゅくじゅくしたり、皮がむけたりします。
【小水疱型】小さな水疱が土踏まずや足のふちにできます。
【角質増殖型】 足の裏やかかとが固くなっていき、ひび割れなどの症状もあります。かゆみがない事が多く、爪白癬を合併する事が多いです。
■爪白癬:足の爪が濁り、厚くなり、悪化すると爪がぼろぼろになってきます。痒みなどの症状はありません。手の爪に生じる事もあります。
■体部白癬、股部白癬(いんきんたむし):弧を描くようなポツポツが遠心状に広がります。痒みを伴い、赤みを伴いうこともあります。
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原因
白癬菌の感染は、白癬菌のついた人や動物の皮膚、白癬菌の付着したものに接触する事で起こります。たとえば、銭湯の脱衣所やプールサイドなどを歩いたり、スポーツでの他の人との接触、動物に触れるなどです。共用のスリッパを使用することで感染する場合もあります。
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治療方法
主に塗り薬を行いますが、部位や難治例には、内服療法を行います。爪白癬は、内服療法や爪外用液を用います。
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手荒れ
手荒れは手の平・甲・指先におこる湿疹の総称です。皮膚の一番外側(角層)に適度な潤い(水分)・柔軟性・滑らかさがなくなると、明らかに乾燥した肌になり、硬くなって角化が強くなったりひび割れが生じます。
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原因
乾燥肌・手足の多汗症・アトピー性皮膚炎などの内因性のものと、水・洗剤・界面活性剤・摩擦などによる外因性のもの、クロム・ニッケル・ゴムなどが原因のアレルギー性のものがあります。 内因性の原因を持った方が外因性の刺激を受けて症状が悪化する場合があります。
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治療方法
ステロイド軟膏で炎症を抑え、症状を改善するとともに、日常のスキンケア指導を行います。
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イボ
イボにはウイルス感染によるものと、加齢変化によるものがあります。 ウイルス性イボとは、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)とも呼ばれており、その中でも尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)はヒト乳頭腫ウイルスの感染症で、いわゆる水イボ(別記)とは症状も治療法も異なります。
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治療方法
ウイルス性のイボは手のひら、足頭、顔、指先、爪の周り、足の裏などによくできます。治療は液体窒素による凍結療法を行います。約-170℃の液体窒素を綿棒に含ませて、患部に軽く押し当てて、人工的に凍傷をおこさせる治療法です。これを1〜2週に1回行います。足の裏や爪のまわりのイボは治りにくいので、治癒までには日数がかかる場合があります。繰り返し行い、徐々に病変を取り除いていきます。
ウイルス性のイボで、水疱(みずぶくれ)や血疱(ちまめ)ができることもあります。大きくて痛みが強い場合は内容液を抜くことで痛みが軽減する場合が多いです。
また、感染によって患部が赤く腫れあがる場合がありますので、その時は早急に受診してください。
加齢変化によるイボ(老人性疣贅)の治療も、同様の凍結療法を行います。ウイルス性のイボよりも比較的軽めに治療ができます。
若い女性の顔に多発する小さなイボ(青年性扁平疣贅)の場合は、まず凍結療法を行い、ヨクイニンというハトムギエキスの内服を併用することがあります。
外陰部の尖圭コンジロームは、液体窒素による凍結療法か、電気メスなどを用いて焼却をします。
中高年女性の首回りやワキ、まぶたなどにみられる加齢性のイボの一種であるアクロコルドン(skin tag)は液体窒素で軽く凍結した後、場合によっては特殊なハサミで切除します。色素沈着、傷跡はほぼ残りません。痛みも非常に軽度です。
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ウオノメ・タコ
ウオノメもタコも同一部位に機械的刺激や圧迫が加わることが原因で角質が硬く、厚くなって起こるものです。
合わない靴を履いていたり足をかばって歩いたりすると、足の裏や側面で、皮膚が骨の突出部と靴などに挟まって圧迫されることで、中心部に「眼」(芯)が生じます、これが神経を圧迫し強い痛みを伴います。
ウオノメとタコの違いはこの「眼」のあるなしで、タコでは通常痛みは伴いません骨・関節の変形がある方や高齢者に好発します。-
治療方法
タコは固くなっている角質を摘除する、うおのめは眼を取り除く処置をします。 昨今、サリチル酸含有被覆材(スピール膏など)を用いる治療法が普及していますが、貼付のみで改善する事はあまり期待できません。
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じんましん
じんましんは、かゆみを伴う赤い発疹が突発的に生じ、痕を残さず短時間で消えてしまうという特徴があります。自発的に発生する特発性蕁麻疹、誘因のある蕁麻疹、血管浮腫があります。普通は数十分から数時間以内に消えるのですが、半日から1日くらいまで続くものもあります。特発性蕁麻疹のうち、発症後4週間以内は急性蕁麻疹、4週間以上続くと慢性蕁麻疹とされます。
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原因
■アレルギー起因
・そば、エビなどの食べ物
・植物や虫
・薬
■非アレルギー性
・温まる事によって発生
・ひっかいたりして発生
・日にあたる事によって発生
・入浴、発汗など汗をかくことによって発生
ただ、7割が原因不明な特発性であることが多いです。睡眠不足、ストレス、慢性疲労などが増悪因子になって生じる場合も多くあります。 -
治療方法
① 内服薬
抗ヒスタミン薬を内服して、症状を抑えたり、症状が出ないようにコントロールします。最近の抗ヒスタミン薬は、眠気などの副作用が少ない、1日1回の内服でいいなど、患者さんが服用しやすいように考えて開発されています。どの薬剤が効くかは人それぞれなので、医師と相談しながら、最適な抗アレルギー薬をみつけていくことになります。慢性蕁麻疹の治療は長期間になるケースが多いです。
② 原因の特定
原因・悪化因子を探し、それらを避けるようにします。
急性蕁麻疹で膨疹が身体中に広がったり、腹痛や息ぐるしさやを感じるような重症な場合は、静脈注射やステロイドの内服を短期間併用します。
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とびひ
正式名は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と言います。 カサブタがついて炎症が強い痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)と、水ぶくれができ、びらんができることが多い水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)の2種類があります。
水疱性膿痂疹は黄色ブドウ球菌、痂皮性膿痂疹はレンサ球菌により生じます。
その手で別のところをかくと、そこに爪によって傷ができて新しい病変ができ、次々に化膿した患部が火の粉が飛ぶように広がってゆくことから、とびひという名がついたと言われています。
痂皮性膿痂疹
・季節や年齢を問わない
・周囲に発赤を伴い、膿をもった水疱が急速に痂皮化(カサブタ)していく
・咽頭痛、発熱、リンパ腺腫脹などの全身症状を伴う場合がある
・アトピー性皮膚炎に合併することがある
水疱性膿痂疹
・乳児から小児によくみられる。夏季に多い
・鼻入り口部によく発症する。手、足、顔面など露出部に多い
・虫さされやあせも、小さな傷がきっかけとなる事が多い
・びらんが周囲や離れた部位に拡大していく-
治療方法
① 内服薬
抗生物質を内服します。かゆみが酷いとかゆみを抑える飲み薬を処方します。
②外用
抗生物質軟膏を用います。かゆみが酷い場合はステロイド軟膏を処方する場合があります。
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水いぼ
水いぼは伝染性軟属腫ウイルスを原因とする皮膚感染症の1種で小児期に認められる場合が多いです。感染経路として、プールなどで肌と肌との接触やタオルなどを介しても感染します。
感染すると1㎜~5㎜ほどの隆起が単発あるいは多発性に認められます。皮膚と同色あるいは少しピンク色をしており、痛みはなく痒みがある場合もあります。-
治療方法
① 自然経過
水イボは1年経過で95%近くが自然治癒します。ただし、完全消失には3年以上かかる事もあります。
② 外科的治療
専用のピンセットを使って一つひとつの水イボを摘出します。 チクチクした痛みを伴いますのでお子さまには大変な治療といえます。
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円形脱毛症
後天性に発生する原因不明の脱毛症です。頭部のみならず全身のどの部位にも発生します。
【単発型】脱毛斑が1ヶ所
【多発型】脱毛斑が数カ所
【全頭型】頭部全体が脱毛
【汎発型】頭部のみならず全身の毛も脱落
【蛇行型】側頭部から後頭部にかけ帯状に脱毛
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原因
原因は不明ですが、自己免疫疾患の1つとも言われています。
ストレスが原因で発生すると思われがちですが、多くは関係なく始まっているようです。患者さんの約2割程度に血縁家族にも円形脱毛症があります。素質が遺伝するという事も考えられるとされています。
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治療方法
症状が始まってからの期間と脱毛面積に応じて治療法を決めます。
①軽症例
ステテロイドやカルプロニウム塩化物水和物などの外用療法やグリチルリチン、セファランチンの内服療法を行います。
① 重症例
ステロイド局注 また、広く脱毛して6カ月以上も続いている場合は、局所免疫療法が適応になります。総合病院をご紹介し治療となる場合があります。
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帯状疱疹
身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、続いて赤い斑点や小さな水ぶくれが帯状にあらわれます。
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原因
身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。
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治療方法
治療は、原因となっているウイルスを抑える抗ウイルス薬と、痛みに対する痛み止めを用いることが中心となります。帯状疱疹の痛みは発疹とともに現れる痛みと、その後、神経が損傷されることにより長く続く痛みに分けられ、それぞれに合った痛み止を使用します。
50歳以上の人なら、ワクチン接種によって帯状疱疹を予防することができます。
子どもの時に水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した人は、このウイルスに対する免疫を持っていますが、年齢とともに免疫が弱まります。また、一度、帯状疱疹になった人でも、免疫力が低下すると再びなる可能性があります。
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