院長の健康お役立ちコラム
~クラミジア~
みなさまは日本国内で男女ともに最も多い性感染症「クラミジア」についてご存じでしょうか?
クラミジアは自覚症状が乏しいことから早期に診断・治療に至らないことが多い性感染症です。
放っておくと男性は急性尿道炎さらに、睾丸炎や前立腺炎に、女性は子宮頸管炎、子宮内膜炎を引き起こしてしまいます。
今回は主な症状、治療、予防についてご紹介させていただきます。
主な症状
男性にみられる症状
・尿道からサラッとした膿が出る
・尿道に不快感がある
・性器に痒みがある
女性にみられる症状
・膣から黄色い粘液や膿が出る
・排尿痛
・おりもの増加
上記の症状が出たら必ず早期受診していただくことをお勧めします。
治療
飲み薬を1~7日間内服し、その後2週間ほど空けて治癒確認検査(治ったかどうかを確認する検査)を受けて陰性であれば治療完了です。
完治の確認ができるまでは、性行為はお控えください。
予防するためには?
性行為の際にコンドームを適切に使用することが有効です。(オーラルセックスを含む)これは、気づかないうちにパートナーや他者にうつす、うつされる状態を繰り返してしまう「ピンポン感染」の予防にもつながります。
クラミジア感染の可能性がある場合には早期に受診していただき、早期治療を行うことで病状悪化を防ぐことへつながり、自分や大切なパートナーを守ることができます。