院長の健康お役立ちコラム
~花粉症~
3月は少しずつ春の足音が聞こえ、彼岸桜が見頃の時期ですね。 まだまだ寒い日が続きますが、どうぞお身体を大切になさってください。
春が近づくにつれ、寒暖差によりくしゃみや節々の痛みが生じるかと思います。しかし、それは本当に寒暖差だけでしょうか。実は、寒暖差だけでなく、花粉症により関節痛を起こすこともあります。なぜなら花粉症になると、体内で花粉という異物を排除しようと細胞が働きかけ、身体は多くのエネルギーを消費するからです。エネルギーを消費することにより体力の消耗と免疫機能が低下するだけでなく、くしゃみや鼻づまりによる呼吸機能の乱れが首や肋骨まわりの関節や筋肉に痛みを生じることがあります。 春は花粉症のシーズンですので、今回は花粉症についてお話ししていきます。
花粉症とは
花粉症とは、季節性アレルギー鼻炎に分類され、花粉により粘膜が刺激されて起こるアレルギー反応です。主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみとされ、その4つの症状が一般に花粉症の4大症状と呼ばれます。この4大症状を一次症状と言い、症状が悪化すると、「関節痛」やだるさや眠気などの「随伴症状」などの二次症状が生じることもあり、さらにQOL(日常生活の質)が低下します。
風邪症状との違いは?
花粉症:サラサラで透明な鼻水
風邪症状:粘性があり、黄色い鼻水
くしゃみが何回も繰り返すことや目や喉の違和感があるのも花粉症の特徴です。 花粉症でも人によっては、喉や鼻の炎症により微熱や頭痛が生じることもあります。花粉症と風邪症状とでは鼻水の性質に違いがありますが、その他の症状は似ていることから、判別が難しいこともあります。花粉症か風邪症状か分からないときは、病院を受診してもよいでしょう。
予防対策は?
身近な予防対策として、外出時はマスクとメガネを着用したり、帰宅時は衣類についた花粉を払ってから入室し、うがいと洗顔をして花粉を洗い流したり、掃除をこまめに行ったりすることが大切です。