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FAQ-20211220

肺炎球菌感染症

Q. 先日、市から肺炎球菌ワクチン接種のはがきが届いたのですが肺炎球菌感染症とはどのような病気なのでしょうか。

65歳 男性

 

A. 肺炎球菌感染症とは肺炎球菌という細菌が原因で発症する感染症の総称で肺炎以外にも中耳炎・菌血症(血液に感染)などを引き起こすこともあります。

 

肺炎球菌は常在菌であり小児・乳幼児では高頻度に成人でも約5%の人が保菌しているといわれています。そして、免疫力が低下しているときに肺炎球菌感染症を発症します。

 

症状としては一般的には発熱がありますが、その他の症状は炎症部位によって異なります。肺・気道感染の場合は倦怠感や呼吸苦・咳・痰など、中耳炎の場合は難聴や耳の痛み、菌血症を引き起こした場合は多臓器不全など生命に関わることもあります。

 

治療としては一般的に抗菌薬の投与を行いますが、近年は薬剤耐性などもあり治療が困難な症例も増加してきています。また、肺炎での死亡率は全死亡原因の中で第5位と高く、その中でも肺炎球菌感染症によるものも多くの割合を占めています。そのためワクチン接種による感染・発症・重症化予防が重要と言われており、高齢者では5年に1回の接種が推奨されています。

 

肺炎球菌ワクチンには接種部位の痛みや倦怠感・発熱・頭痛などの副反応が生じることもありますので十分に理解した上での接種をお勧めいたします。

 

 

西本クリニック

院長 西本優大