糖尿病
Q. 会社の検診で血糖値が176㎎/dl、HbA1cが6.7%で糖尿病の疑いで再検査をするように 言われました。糖尿病の場合どのようなことに注意して生活したらよいのでしょうか。
45歳 男性
A. 糖尿病とは糖を分解するために膵臓から分泌されるインスリンという消化ホルモンが 十分に働かず血中の糖が分解されないことで発症する病気です。
糖尿病は1型糖尿病(膵臓のβ細胞が破壊されインスリンが分泌されない)と2型糖尿病( 生活習慣などが原因でインスリンの働かなくなる)に分類されます。
また、1型糖尿病は若年層に多く、2型糖尿病は中高年に多い傾向にあります。
糖尿病は様々な合併症を引き起こす病気で発症初期は自覚症状がほとんどないことが多く、あったとしても疲労感や口渇感、多飲・頻尿といった症状が徐々に現れます。
また、足のしびれや目のかすみなどの症状が出てきたころには病状が進行していることが多いです。
治療としては1型糖尿病の場合はインスリン注射で血糖のコントロールを行います。
2型糖尿病の場合は食事療法や運動療法を行い、必要に応じてインスリンや経口血糖降下薬などを用いた薬物療法がおこなわれます。
糖尿病は日常の生活においても食事では五大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)をバランスよく摂取することや、毎日の適度な運動を心がけることが重 要になってきます。
糖尿病は放置していると神経障害や網膜症、腎不全、脳梗塞、心筋梗塞など重大な合併症を引き起こすことがあるため早期に専門の医療機関への受診をお勧めいたします。
西本クリニック
院長 西本優大