FAQ-20210618

膀胱癌

Q. 1週間ほど前から痛みはないのですが尿が赤く近医を受診したところ膀胱炎と診断され抗生剤を1週間服用しているのですが、血尿が治まりません。これは本当に膀胱炎なのでしょうか。

65歳 男性

 

A.確かに膀胱炎でも血尿は認めますが、無症候性(痛みなどの症状がない)血尿といったことから、膀胱癌という病気も考えられます。

 

膀胱癌とは膀胱の粘膜にできる悪性腫瘍のことです。また、膀胱癌は他の癌に比べて比較的早期から症状が出やすいと言われています。

 

初期の膀胱癌では症状を伴わない血尿が特徴的ですが、膀胱癌が既に進行している場合には頻尿や残尿感などの膀胱炎に似た症状が出現する場合もあります。

 

検査としては、尿道から内視鏡を入れて膀胱内の粘膜を観察する膀胱鏡や尿中の癌細胞の有無を調べる尿細胞診、膀胱内に尿をためて行う超音波検査などがあります。

 

治療としては膀胱内にできた腫瘍を内視鏡を用いて切除し、病理学的検査(顕微鏡)で確認します。それにより、膀胱腫瘍の種類や進行具合によってBCG膀胱内注入療法や全身化学療法・放射線療法・膀胱全摘出などの治療方針が決定されます。

 

膀胱癌は早期に治療を開始することが重要ですので、特に無症候性の血尿が出現した際は専門の医療機関にて精密検査をお勧めいたします。

 

西本クリニック

院長 西本優大