尋常性疣贅(尋常性イボ)
Q. 最近、右手の親指にできものができていてたまに痛みがあり気になります。これはどのような病気が考えられるのでしょうか。
32歳 女性
A. 尋常性疣贅(イボ)という病気が考えられます。
尋常性疣贅とはヒトパピローマウイルスというウイルスが皮膚の小さな傷口などから侵入することで発症する病気です。
発症する部位としては全身どこにでも出来ますが、傷のつきやすい手足に出来ることが多いです。
治療法としては液体窒素を用いてイボを凍結して除去する凍結療法や、電気メスなどでイボを焼き切り除去する電気焼灼療法など様々な方法があります。
しかし、いずれも1回で完治することは少なく、1週間に1回程度の頻度で何度か通院していただき根気強く治療をすることが重要になってきます。
その他にもヨクイニンという漢方薬を服用していただくことや、サリチル酸の含まれる軟膏を塗布していただくこともあります。
尋常性疣贅は自然に治癒することは少なく、またウイルスの侵入による病気であるためイボを触った後に傷口などを触ると他の部位にも発症し、広がることもあるため専門の医療機関への受診をおすすめいたします。
西本クリニック
院長 西本和彦