Q.10歳の子供が遠足に 行ったあと、手と足と首に赤い斑点がたくさんできてかゆがっています。
何が原因で、どのようにすればよいでしょうか?
A.恐らく有毒毛をもった毛虫に触れることによって生じた皮膚炎と考えられます。
ドクガ類(ドクガ・チャドクガなど)の幼虫には毒針毛という有毒毛が数十万本以上あり、これに触れるとかゆみの強い皮膚炎が生じます。
ドクガ類の毒針毛が皮膚に突き刺さるとかゆみの強い赤いぶつぶつが現われ、かくことでさらに悪化します。
毛虫に触れた覚えがなくても、いつの間にか衣服や皮膚に毒針毛が付いていて皮膚炎が広がることもあります。
治療法は、皮膚炎に対しては副腎皮質ステロイドの入った外用薬を用います。
症状が激しい場合は抗ヒスタミン薬やステロイド薬の内服を併用しますが治るまで1~2週間かかります。
ドクガ類の幼虫に触れた場合、直後であればその部分の皮膚にセロハンテープの貼りはがしを数回繰り返し、そのあと泡立てた石鹸で洗ってからシャワーで勢いよく流します。 これによって皮膚についた毒針毛の大半を除去することができます。
皮膚炎については、軽症であれば虫刺され用の市販薬も有効ですが、ひどい場合は 皮膚科専門医を受診してください。